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D1の正常進化
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NIKON D1X

2005年12月6日(火曜日)

D1Xに24-85mm

 今年の春にニコンD70を買ったばかりでしたが、D1Xが欲しいと言う気持ちは相変わらず。時間があればYAHOOオークションに売りに出されているニコンD1Xを夜な夜な眺めていました。


 D2XとD70という最新機種の狭間に追いやられてD70との差別化もはっきりせず、相対的な販売力が低下したD100に代わってニコンからD200という新型機種の発表があり、スペックを見ているとD100の後継機だいう位置付けがはっきりと出ていました。
 スペック上はD2Xに迫るぐらいのものを持っていますので、D1XユーザーがD200へ買い替えるために売りに出すかも知れないと思い、YAHOOオークションを眺めているとたくさんのD1Xが出品されはじめました。

D1X

バッファメモリを増設してファームウェアをVer.1.10からVer.5.01にするとニッケル水素バッテリーの初期電圧をチェックするようになり、規定値以下に電圧が下がると動作を停止するようになっています。まあそのおかげでD1のように写したはずがノイズばかりだったということは無くなりますが。

 最近のデジタル一眼レフカメラがリチウムイオンバッテリーを使用するなかでD1シリーズだけは旧来のニッケル水素バッテリーを使っていました。
 ニッケル水素を使ったバッテリーに14,000円という価格は、廉価なコンパクトデジタルカメラが買えるほど高価です。更に専用のクイックチャージャーMH-16は27,300円、ACアダプターEH-4は12,600円です。このあたりの価格設定は昔も今もいろんな意味でニコンらしいですねえ。

 画質はピクセル数が多い分、D1よりは高画質な画像を提供してくれますが、連写速度は3コマ/秒なので D1の4.5コマ/秒にはおよびません。撮影した画像をメモリーに転送するまえに溜めておくバッファーもメモリーのアップグレードをしないとRAWデータでは9枚しか撮影できないのです。

 これではD1Xを売り飛ばしてD200を欲しくなる気持ちも判ると言うものです。それを考えるとD1Xの売り物が出るのではないかと思ったわけで、11月末からYAHOOオークションに出品されているものをいくつかをウォッチしていたところ、13万円で出品されたのですが誰も買い手が付かずに流れたD1Xがありました。 (2005年12月1日20時頃に入札者がなくて終了)
 2時間ほど経ってから出品価格を15,000円だけ下げて再出品されたので、これが終了するのを見計らって落札しようと思いました。

 オークションが12月6日の午後10時56分に終了する3分前にひとり入札が入りました。「これはちょっと問題だなあ。」と思ったのですが、このD1Xの出品者の方は時間延長をつけていなかったので残り15秒前くらいに金額を入力したら落札出来るのではないかと考えたのです。

 残り時間が15秒を切った時に121,000円を入力。そしてオークションは終了しました。再読み込みしてみると落札者の名前のところにはわたしのYAHOO IDがありました。出品価格よりも1,000円高いだけの価格で落札できたのです。(落札金額:116,000円)

 先に入札していた方はきっかり115,000円しか入れていなかったようで、1,000円だけ上回ることが出来ました。
 こんな時には自分が出してもいいという金額を入れておくべきでしょうね。そのおかげでわたしが落札できたのは幸いでした。

 出品者の方から2時間後にメールが届き、翌日の午前中に入金する旨を返信しておきました。文面から察すると思慮深くて十分な教育を受けられた方のようです。

 二日後の木曜日、落札したニコンD1Xは奈良の中央郵便局に到着していました。配達は翌日の夜となっていましたが、そんなに待てません。すぐに免許証と印鑑を持って郵便局に走ったのはいうまでもないことです。それを持ち帰って梱包を開くと割合にきれいなD1Xが出てきました。

 割合にきれいだというのは今持っているD1と比較しての話です。きれいさではD1の方に軍配が上がります。譲ってもらってから大切に使用してたこともありますが、元からかなりきれいなD1だったのです。
 落札したD1Xには少し擦り傷があったこととグリップのラバーが少し伸びていてこのまま使えないことはないのですが、新品に張り替えをした方が気分が良いでしょう。
 その夜は朝まで撮影テストをしました。(ほとんど病的です)

 翌週の12月14日火曜日に大阪市西心斎橋にある「ニコン大阪サービスステーション」にこのD1Xを持ち込んで右側のグリップラバーの張り替えを依頼しました。
 待つこと約40分でグリップの張り替えが終わり、支払いは2,468円(税込)。
 この部品は安いのですねえ。もっと高いのかと思っていましたので、次回も気軽に持ち込むことが出来そうです。

1月4日 (水) 2006年最初の入院

2006年最初の入院って言っても人間ではなくカメラです。
昨年の12月06日にYAHOOオークションで落札し、8日に手元に届いたニコンD1Xです。
特別悪いところがあったと言うわけではなく、気になる箇所が少しだけありました。
シャッターユニットに関わる部所で、自動絞りを動作させるレバーの動きがちょっと悪いようです。
それとD1Xに比べてシャッター音に金属音が混ざっているように感じます。
前に使っていた人がどのくらいのショット数を撮影したか判らないことと、これから安心して撮影に供することが出来るように、シャッターユニットを新品に交換することにしました。
ある友人を経由してニコンサービスセンターに届けてもらいますので、本日発送しましたがいつ出来上がってくるか判りません。
特に毎日必要ではないのですが、気に入ったカメラが手元にないのはやはり寂しいものです。D70やD1やE-10が有りますので仕事には問題ないので『まあいいか』ってところです。
昔のカメラなら10年経っても古さは感じずに使えました。しかし現在のデジタルカメラは5年経つと陳腐化が目立つようになります。
転送速度然り画像を確認するために液晶画面に表示するときの速度然り。
遅いんですよねえ、古いデジタルカメラって。
こうやってみると最新型のD70が一番高速でバッテリーの持ちが良くて快適です。
価格も安いので惜しみなく使用できます。


1月9日 (月) ニコンD1Xの修理見積

入院させたニコンD1X、ニコンサービスセンターから経過が届きました。
まずシャッター回数は20,000回ぐらいとのことでした。これは予想よりも少ないシャッター回数です。
ただ入院時には気付かなかった問題はCFカードのデータ転送エラーがあるとのこと。
これは全く気付きませんでした。というのはカメラからコンピュータへの転送はメディアリーダーを使わずにカメラに付いているIEEE1394のインターフェイスを利用してApple Macintoshコンピュータに転送しているのです。
Macintoshにメディアリーダー経由でCFカードのデータを取り込むと画像にエラーが出るとのこと。
Windowsでは問題が無いそうです。(Appleユーザーとしては喧嘩を売られた気持ちです・・・)
それが理由かどうかは判りませんが、前の所有者は昨年末にニコンサービスセンターへ修理(あるいは動作チェック)に出した経緯がニコンサービスセンターの履歴にあり、ニコンサービスセンターからD1Xの問題箇所の修理見積を出したけれど修理の依頼はなかったとのこと。
これはあくまでも想像ですが、動作チェック時に見つかった問題点の見積金額が予想を上回ったために、出品者は修理を断念し、そのことは伏せてYAHOOオークションに出したのだと思われます。
出品時の文言は下記の通りです。

『NikonD1Xバッファ増設済みです。最近買い足してからほとんど使っていない新品同様のバッテリー2本、充電器 MH-16、ストラップ、液晶カバー2種類、リファレンスマニュアル。以上のセットです。本体は丁寧に扱ってきましたが,なにぶん普通に使用していた中古品ですので小さい傷やスレは随所見受けられます。動作に関してはなにも問題ありません。ニコンSCにて先日清掃と動作チェックをしてありますので安心してお使いいただけると思います。底のゴム,IEEEのふたのゴム、AC接続口カバーのゴムは新品交換しています。ノークレームノーリターンご理解いただける方の御入札をお待ちしています。』
◆商品:Nikon ニコン D1X バッファ増設済 +バッテリー+充電器セット
 オークションID:d56712672


出品時に書かれている文章からすると安心して使えそうですね。「ニコンSCにて先日清掃と動作チェックをしてあります」と書かれていますが、「動作に関してはなにも問題ありません。」というところが若干腑に落ちないところです。きっとニコンSCから指摘はあったのでしょうが・・・・・。
それを知らされずにわたしは落札したということです。多少腹立たしい気もしますが、落札者と出品者の立場の違いというところでしょうか。
所詮は中古機ですので、どんな状態であっても一旦はニコンサービスセンターに入院させるつもりでしたからそんなに気にはしていません。
落札してからちょうど一か月を経過しましたし、ノークレームノーリターンということでもあります。
さてこの修理の出来上がりは今月の15日(日曜日)とのこと。
今からとても楽しみにしています。
シャッターユニットを新品に交換し、転送の問題に付いても修理を依頼してあります。更にD1と比べて気になるマルチセレクタの微かなぐらつきも部品交換となります。
そして最後に左側のラバーグリップの張替もお願いしました。
これで新品同様となり、安心して仕事に使用できるようになるはずです。
修理があがってきた時に改めてレポートをいたします。


1月15日 (日) ニコンD1Xが退院してきた。

ニコン梅田サービスセンター(ニコンSC)に入院していたD1Xが本日1月15日に退院してきました。
入院時の依頼箇所は下記の通りです。
●オーバーホール依頼
●マルチセレクターのガタつき
●絞り連動レバー時々戻り不具合(ファインダー画像が暗くなる)その時、レンズを外すと絞りレバーが途中で止まっている
●シャッター、記録圧縮基盤、絞り制御基盤、前板側レザー交換
処置内容
○オーバーホール。AE・AF精度点検 電池接点・表示パネル点検調整
○記録・再生画像等点検調整 撮像部・ファインダー部点検清掃 各作動部点検清掃調整
○横基盤部(ミラー駆動・絞り制御系)作動不具合のため部品を交換
○劣化のため擬革/外観ゴムを交換
○作動不具合のためマルチセレクター部を調整
○交換指定のためシャッターを交換
○交換指定のため記録圧縮基盤を交換
これまでのショット数:24994
上記の通り、かなりの部分を新品交換しました。
当分はこれでデジタルカメラのメインとして使ってゆくので安心して使用できるようになりました。
この度、カメラの修理でお世話になったT氏と大阪日本橋へ出かけたついでに日本橋にあるPCショップ(PCワンズ)でCFカードを購入。今まで持っていたCFカードで一番大きな容量のものは256MBでしたが、今回購入したのは1GBです。
店頭ではこれ以上の容量を持つCFカードが2GB・4GB・6GBなどが売られており、大容量CFカードとして一般的に市場に流通しているようです。
わたしの撮影はほとんどがコンピュータに直接転送しますので、CFカードがカメラに入っていなくても問題ないのです。
そんな使い方なので、1GBの容量があればRAWで撮影した画像が120枚以上も撮れるので仕事内容が変わらない限り十分足りそうです。
1GBの容量を持つCFカードが1万円を切って買えるのですから安くなったものですねえ。
CFカードを買った後、お世話になった方とご一緒させていただいてお食事をごちそうになってきました。(立場が逆ですね)