HOME > Camera > PowerShot G5

 

 
 

  
 
冒険映画に渦巻く深夜 似顔絵描きの酒場のツケは 海賊退治の船乗りジャック

Canon PowerShot G5

中古で購入したPowerShot G5

2008年9月26日(金)

PowerShot G5はYAHOOオークションからの落札品。
出品されているときの写真で見たとおりかなりきれいな状態でした。
落札した商品が到着して箱に入って来た付属品もすべて確認した後は外観のチェック。
PowerShot G1・G2と比べて外観は直線基調でシャープな感じがします。

操作もG2からさらに進化をしたようで、例えば電源ボタンを回してスイッチオンになるのは一緒なのですが、再生と撮影を行き来するスイッチ操作はかなり便利になりました。
再生モードにしていてもシャッターボタンに軽くタッチするだけで撮影状態に戻れるのはありがたいです。

モードダイヤルには新たにカスタムが追加され、様々な設定を記憶させておいて使うことができるようになっています。
PowerShot G5の少し後に手に入れたG3とも外観は全く一緒なのですが、操作方法に違いがあるのは後述します。

外観はアルミニウムの外装に黒色のアルマイト処理で今までのシルバーカラーのPowerShotとは違ってなかなか重厚な雰囲気があり、やはりカメラは黒がいいと思わせるような仕上げです。

頻繁に使用する露出補正もFUNC(ファンクション)ボタンを押してメニューに表示するのではなく、背面にある十字ボタンですぐに呼び出せるようになりました。
このボタンでWB(ホワイトバランス)もすぐに呼び出して選択することが出来ます。

液晶はG1・G2とも同じ1.8インチサイズ。
起動速度は少しだけ速くなっているようです。

CCDは1/1.8インチの500万画素(2592×1944pixel)です。
コンピュータと接続する端子は今までと同じ左側面に付いていて、A/V OUTとデジタル端子とDC INの端子が縦に並んでいます。
これを保護する蓋が今までのG1・G2はゴムで出来ていたのですが、G3・G5になってからはヒンジの付いた扉になりました。
ケーブルを差し込む場合はヒンジを持った開閉式の蓋の方が使いやすいです。
カメラ側のデジタル端子はUSBなのですが、今までは専用のコネクターなのに対しG3以降は一般的なUSB mini端子になっており、使い勝手が増しました。(USBは1.1)

ソフトウエアも進化してカメラコントロールがコンピュータから出来るようになりました。
G2でも出来たようですが、G5のソフトからはコントロール出来ませんでしたので、多少内部の機構が変わったようです。
G7に付いているソフトを使用するとG5はコントロール出来ますが、G3のコントロールはG3はRemote Capture2.6を使用するようでCamera Windowを使用することは不可です。

それ以外の機能や操作方法はG3・G5共に共通でした。

G3とG5共に気になったのはM(マニュアル撮影)時に露出を決定するのが上面にある表示パネルに液晶バーが表示されるので、それを見ながら露出を決定するのですが、シャッターボタンを半押ししないと表示パネルにバーが表示されないのはちょっと不便です。
(G7になってからは背面のカラー液晶モニターに常に露出計の表示がされるようになりました)

実際に撮影してみたところ、G3とG5の画質はほぼ一緒で、G2と比べると微かにパープルフリンジが出ますが、G1はよりはずっと少なめです。
広角側の歪曲はG1・G2・G3・G5ともにあります。
ズームを広角側から望遠側に移行する速度はG2よりも速くなっていました。

PowerShot G5とG3にはNDフィルターが内蔵されてきました。G1・G2には無かったものです。
これの有効性は例えば晴天時に絞り優先にして開放絞りで撮影したいときなどに利用します。
DIN50の設定で絞りをF2.0にした場合、シャッター速度は1/2000secで撮影しないと露出オーバーになってしまいますが、AV(絞り優先)設定にするとシャッター速度の最高が1/1250secまでしか対応しません。
M (マニュアル)では1/2000secが可能なのですが、AV(絞り優先)やP(プログラム)で撮影する場合は上限が1/1250secどまりになります。
こんな時に内蔵NDフィルターが有効になります。
このNDフィルターの露出倍数は8倍(3絞り)となっており、4倍(2絞り)ぐらいが使いやすいと感じたのですが、これの後継機であるG7では内蔵HDフィルターはやはり4倍(2絞り)になってきました。
NDフィルターの呼び出しには背面にあるMENUボタンを押す動作を含めて9回ボタンを押す必要があります。
G7になってからはFUNC.SETボタンを押す動作を含めて4回でNDフィルターの設定ができます。
このあたりの操作もG7では進化しています。

PowerShot SeriesはG1からG5まですべて標準で付いてくる赤外線リモコンでコントロールが可能なのは非常に便利。
どんな時に便利なのかというと記念撮影はもちろんのこと、手ぶれを極力防ぎたいスローシャッター時にも有効な道具です。
G7になってからは赤外線リモコンが標準で付いてこないだけでなくオプションからも消えたのはちょっと残念です。

今から5年以上前の2003年6月25日に発売になったカメラですが、起動速度やオートフォーカスの速度に明らかな違いを感じる以外はカメラらしい操作性とデジタルカメラ特有の良さを持っていて、使う楽しさと所有欲を満たしてくれる良いカメラだと思います。

PowerShot G5外観。アルミニウムの黒いボディが魅力。

外箱もすべて揃った状態で入手。オプションのケースも付いていました。

G5:広角側F2.0で撮影。微かにパープルフリンジが出ています。

G5:広角側F2.8で撮影。1段絞るとパープルフリンジは減少します。