露出計の変遷
2008年11月25日(火)
ミノルタのFlash Meter Vを買いました。
ミノルタの露出計はNASAアポロ計画などの宇宙船内で使用する露出計を提供したり、プロのスタジオではほとんどミノルタ製が使用されているほど品質には定評がある露出計です。
そのミノルタ製のフラッシュメーターが欲しい。
探したのはFLASH METER V(5)かAUTO METER IV F(4F)かV F(5F)。
見つかったのはFLASH METER Vでした。
初めて買った露出計はMINOLTA AUTO METER Professional。
4LR44を使用する入・反射式の露出計でした。(写真1)
デジタル表示するのではなくcdsに当たった光を感じて回転式の円盤が適正値で停止するというものでしたが、明るい側から停止するのと暗い方から停止するのとでは多少のずれがあり、ヒステリシスと言うそうですがこれが一番気になったものです。
その後、セコニックの定番のスタジオデラックス(スタデラと呼んでました)を使っていました。
その頃のフラッシュメーターは高嶺の花。もちろんスタジオ用のストロボも超高価な道具のひとつです。
フラッシュメーターが必要なときにはレンタルして使っていました。
1998年頃に仕事で撮影するために初めて買ったのがCOMET EX-1という廉価版のフラッシュメーターです。(写真2)
基本的な機能だけに絞ったコンパクトなフラッシュメーターでした。
今でもこれで充分なのですが、機能とは別にミノルタ製のフラッシュメーター(あるいはオートメーター)が欲しいという気持ちは変わりません。
デジタルカメラの設定でP(プログラム)で撮影するならこんな道具は無用の長物なんでしょうが、M(マニュアル)設定でスタジオ用のストロボを使用する場合はやはり必要になります。
デジタルはフィルムと違って現像の必要がないので、何度か取り直せばそれでも良いのでしょうが、ハイライトとシャドーの露光差や白バック・黒バックに金属ものの撮影といった極端な明度差がある場合は、フラッシュメーターがあれば更に便利に露出を決定出来ます。
10年近く使い続けたCOMET EX-1。もちろん今も現役でモデルチェンジもなく販売されている長寿機なのですが、もうちょっと多機能のものが欲しくなりました。
ミノルタは古いカメラの修理も気持ちよくやっていただけるとても暖かい会社でしたが、カメラ業界再編の動きの中でコニカミノルタとなり、その後はコニカのカメラ・フォト業界からの撤退を受けてソニーに吸収されてしまったのはご存知のとおりです。
露出計もカメラ製品の一部なので、現在はソニーがこれらの機械のメンテナンスやパーツ供給を行ってくれますが、いつまで続くかは判りません。
最後期に発売されていた露出計(フラッシュメーター)は株式会社ケンコーからオートデジメーター・フラッシュメーター・カラーメーターとして販売されているようです。
前振りが長くなりましたが、どうしても欲しいと思ったのは旧ミノルタ製のフラッシュメーターVです。(写真3)
これが無ければオートメーターIVF(4F)かVF(5F)が欲しかった。
カメラのキタムラさんにお願いしてネット上に掲載しているもの以外にもしかしたらミノルタ製のフラッシュメーターがあれば探して取り寄せてもらいたいと11月23日(日)にお願いしました。
カメラのキタムラのタツミさんからすぐに連絡があって「ミノルタ フラッシュメーター V(5)がありました。」と連絡をいただいて翌日の24日に見せてもらいに行ってきました。
純正のケースに入ったFlash Meter Vを取り出してみると・・・『きれい!』
予想はもうちょっと擦り傷やテカリがあると想像していましたが、ほとんど新品状態。
持って行ったCOMET EX-1と露出のテストをすると+側に0.3ステップの違いでした。
ご近所の不二カメラさんがお持ちのAuto Meter IV FもEX-1と比べて+0.3ステップでしたので、これで問題なし。
すぐにお支払いして持ち帰りました。
購入した金額は16,800円でした。
2008年11月27日(木曜日)
本来なら付いているはずの平板(FLAT DIFFUSER)が欠品だったため、購入時に注文をしておいたところ、本日の午後にカメラのキタムラさんから入荷の連絡がありました。
受け取りに行って補修部品代として1,200円で購入。
パッケージはコニカミノルタになっていました。(写真4)
箱を開けて平板を見るとやはりコニカミノルタの表記になっています。
いずれはKENKOかSONYになるのでしょうか?