SUZUKI GAGのお話。
1980年も中頃、駅までの通勤用に“SUZUKI Shoot”っていう特に変わり映えのしないスクーターに乗っていた。駅の駐車場に置いておくのに派手なmotorcycleは似合わないしイタズラされやしないかと不安である。
“SUZUKI Shoot”はセル一発で快調に走り、2サイクル特有の燃費の悪さにさえ目をつぶればなんら問題のない足であった。
何のトラブルが原因で“SUZUKI Shoot”を「オートショップ・フクイ」(現MotoPower)へ持ち込んだかは定かではないが、帰りの足として借りた代車が“SUZUKI GAG”だった。
店頭展示車として試乗に使われたモノで1000kmちょっと走っていたが、転倒の痕もなくきれいなそして可愛いバイクだった。
“SUZUKI Shoot”が直ってくるまでの2〜3日は通勤にも使わずにガレージの片隅で返却されるのを待っていたが、眺めていると欲しくなる。惹かれるのですよね〜こういうキュートなmotorcycleに。
“SUZUKI Shoot”が直ったと電話連絡をもらった時にはもう愛情は“SUZUKI Shoot”から“SUZUKI GAG”に移っていた。
わたし:「店長、せっかく修理していただいたんだけど“SUZUKI Shoot”はもういらないから“SUZUKI GAG”と交換してくれない?」
店 長:「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
一度言い出したら他の意見などきかないオトコであるわたしはもうすでに“SUZUKIGAG”は自分のものと決めていたのである。
あれから20年(2007年現在)を経た今も“SUZUKI GAG”は細部の部品交換を行っただけでわたしのガレージで惰眠をむさぼっている。
SUZUKIに部品がなくなり、共用部品以外は入手できなくなった今でも、完全なオリジナルの状態ですぐに走り出すことが出来る。
その頃の競合と言えば、YAMAHA YSR50やHONDA NSR50があった。これらもGAG同様に小さいけれど走りは一級品。
チューニングパーツを装備すれば並ではない走りを披露したのである。しかしわたしから見たらぜんぜん可愛くない。
走らなくったって人気が無くったって、こんなふざけたかたちのミニサイズで最初に世に出た“SUZUKI GAG”にわたしは心から拍手を送る。
スズキ GAGは1986年に発売された50ccのバイクです。
惰眠を貪っていたGAGに乗ろう計画
2013年11月28日
乗るためにはエンジンを掛けなきゃいけない。
予備の状態で少しだけ入っているガソリンも古いしこれでエンジンが掛かるかどうか判らないのでとりあえずキックしてエンジンを掛けてみたところ、数回でエンジンが復活。しかしバッテリーがダメ。
ニュートラルランプも点かないしホーンも鳴らない。
そんなわけでGAGに使う予定の6V4Ahドライバッテリーを25日の夜、Amazonで注文。
今回もドライバッテリーにした。
ドライバッテリーの良さは・・・・
詳しい人に聞くか勝手に調べてくれ。
GAGに使う予定の6V4Ahドライバッテリーが27日に届いた。
エンジンもバッチリ掛かるので今は乗る気だけどさてどうなるか。
そして本日、28日の午後にCT110でいつもお世話になっているモトパワーに出かけていって6年ぶりにGAGの自賠責保険に加入してきた。
5年間有効で金額は17,330円
今までは自賠責に入っていない時には私有地以外では乗らず、隣にある駐車場でサーカスの熊みたいに走っていただけ。
これで晴れて公道を走れるぞ。
今からオイル交換に行って来る予定。
ちなみに今の奈良のナンバーはこんなカタチと違って上の両側が45度に裁ち落とされたカタチのブサイクなナンバー。
これは昭和60年頃のナンバーで、55番っていうのが気に入ってます。
このナンバーを残すためだけに税金を払ってきたのだから。
購入時から付いてたタイヤやディスクを交換
2013年12月1日
オイル交換をお願いしながらGAGの前後タイヤを見ていると日々日々・・・ヒビわれですな。
なにせ26年前のオリジナルタイヤ。
これはタイヤというより硬い消しゴムみたいなもので、白線に乗っただけで滑る。怖い。
で、タイヤも換えてほしいとお願いした。
MICHELIN S1F/R 3.50-10 51J TL/TT。
GAGはチューブタイプなのでチューブも・・・・あいにく在庫切れなので注文してもらった。
ディスクブレーキを見るとかなりの肌荒れがあって交換したくなった。
GAGのパーツのメーカー在庫はもうすでに無くなっているのでどうしたものかと考えながらふと横を見るとよく似た形状のディスク板が壁に掛かっているじゃありませんか。
これは手にとってオリジナルのディスクと比べるでしょ、人として。
ネジ穴のPCDもぴったりで厚みもピッタリ!
「これ、壁に掛かっているのを使ってくださいって具合に置いてあるので譲って!」
ええタイミングや。買わずにお安く譲ってもらおう。
ブレーキパッドもタイヤもチューブもオイルも交換してこれからバリバリ乗れる。
(乗る気になったらだけどね。)
帰りは代車のスズキ4サイクルスクーターで帰ってきた。
タイヤを新品に換えるとこれほど変わるのか
2013年12月4日
お昼すぎ、所用で出かけていってガスステーションで給油中にモトパワーさんから電話があった。
「GAGの修理が出来上がりましたのでいつでも取りに来てください。」
タイヤ&チューブ交換、エンジンオイル・ブレーキオイル交換、フロントのディスクも交換してもらって安心して走れる状態になった。
そして夕方の17時30分、陽も落ちて寒さの増した夕方に代車で借りたSUZUKI Let’s4に乗ってモトパワーへ。
出来上がっていた、我が愛しのSUZUKI GAG。
新しいタイヤはエエなあ。
「福井さん、タイヤは新品なんで最初は滑りますから気をつけてください。」と言われた。
交換したMICHELIN(ミシュラン) S1のタイヤには髭がツンツン付いた状態。
天気になったら乗るぞ。
GAGのスクリーンにカメラを付けて
2013年12月5日
GAGの12V化コンバートキットを発見
2015年7月10日(金)


ヤフオク!を徘徊していたら偶然発見した “スズキ6V●GAGギャグRB50 (LA41A)12V化●12Vコンバートキット”
このキットは ボルト・オン設計らしい。
ボルト・オンとは “切った貼ったの作業”が要らなくて ギボシを抜いたり挿したりコネクターを抜いたり挿したりするだけで出来るのがボルト・オン。
本当なのか?
そんな疑問は何処へやら。
すぐにポチってしまった。
落札価格は7,500円
レギュレータはホンダ純正(中古品)で12VのMF(メンテナンスフリー)バッテリーが付いてくるらしい。
出品者の文章をそのまま引用したらこんな具合だ。
【小型/軽量MFバッテリー(12V/1.2Ah)・バッテリー接続用コード(+/-)・ウィンカーリレー(LEDにも対応)・ホンダ純正GBLレギュレター(中古 / 動作確認済み)・カプラー付接続用ハーネス・分岐タップ(信頼のAMP製/赤)・取付け配線説明書(当方作成)】
更に、オプションで電球も用意されているらしい。
価格は(本体落札価格+)1,700円
【セット内容】・・・・・・・・・・・・・・・
ヘッドライト球(PH7・30W/30W)・テール&ストップ球(21W/5W)・ウィンカー球(10W/口金15φ)4個。
さらにメーター照明及びインジケータ用としてウェッジ球(T10型)5個も付属。(全て一般的な白熱球)
無いのは12Vのホーンとライセンスプレート球(12V5W)とヒューズボックスが無いくらい。
ライセンスプレート球はこんなやつである。外すのはちと厄介。

画像は出品時の先方の画像しかないので、落札した商品が届いたら撮影して掲載する予定。
GAGギャグRB50 (LA41A)12V化コンバートキット
2015年7月13日(月)
ヤフオク!で手に入れた “GAGギャグRB50 (LA41A)12V化コンバートキット”の組込みを真夜中になってからガレージでゴソゴソやり始めた。
心配してせがれが手伝ってくれる。
GAGのシートと左側のカウルを外してからライセンスランプ以外の電球をコンバートキットに付いてきた12Vの電球にすべて取り替える作業から始めた。
一番面倒くさかったのが、スピードメーター横にあるインジケーターランプの電球を抜き出すことだった。
ゴムの奥深くにウェッジ球が差し込まれていて指では引き抜けない。
こんなのどうやって引き抜けばいいの?ありえない作りのGAGである。
考え悩んだ末に閃いたのが電球の直径と同サイズの円柱(ペンホルダー)にテープを巻いてからそっと差し込んで電球をテープに貼り付かせて抜き出す方法で、これで上手く4個のウェッジ球とメーター球が取り出せた。
※下の写真を参照。
メーター照明用とインジケーターのウェッジ球(T10)は6V3Wから12V5Wに交換。
ヘッドライト球も6V-25/25Wから12V-30/30Wに交換。
4箇所のウィンカー球も6V8Wから12V10Wに交換。
テール・ストップランプも6V-10/3Wから12V-21/5Wに交換した。
ライセンスランプ球のみ付属していなかったので明日購入。
6V5Wが付いていたので交換するのは12V5W。
続いてウィンカーリレーを12V対応に交換。
交換前の6Vレギュレーター
交換後の12Vレギュレーター
最後にレギュレーターを6V用から12V用に交換して終わり。
電球が点灯するのは12VMFバッテリーで確認済み。
作業時間は90分ぐらい。
しゃがんで作業したので腰が痛い。
お疲れ様。