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Canon PowerShot G2

PowerShot G2を不二カメラさんから頂きました。

2008年09月23日(火)

小柳時計店さんにお願いしていたマスナガ製のメガネを受け取りに行く日に不二カメラさんにもマスナガ製の「Kazuo Kawasaki」のメガネを薦めたくて一緒に小柳さんまで出かけてゆきました。
出かける前に不二カメラさんがお持ちのPowerShot G2をテストしたいのでお借りしてゆきました。
マスナガ製のメガネの話はまた別の機会に譲るとして、今回はPowerShot G2の話です。

お借りしたG2の発売時期は2001年9月でG1の発売時期は2000年10月。ほぼ1年の開きがあります。
G1とG2の表立った違いは外観以外にピクセル数が300万画素から400万画素にアップしたこと。
デジタルズームがG1は2倍4倍の二段階だったのが無段階の約3.6倍になったこと。
バッテリー(BP-511)での撮影可能枚数が約260枚から約400枚へと省電力になったことです。

これ以外にも操作系統で変わったところは上面にある操作ダイアルです。
電源スイッチの操作がG1では撮影モードとプレビューモードと転送モードの3つあったのが、G2では撮影モードとプレビューモードの2つになりました。
コンピュータへの接続時、G1は転送モードにするのに対してG2はプレビューモードでコンピュータと接続します。
測光方式の違いはG1が「中央部重点平均測光、スポット測光」の2つに対してG2は「評価側光、中央部重点平均測光、スポット測光」3つに増えています。
シャッター速度はG1が8秒〜1/1000秒(シャッター優先・マニュアルモード時)でG2は15秒〜1/1000秒(シャッター優先・マニュアルモード時)です。
共に絞りとシャッター速度の組み合わせに制限があり、天気のよい日中に絞り開放で撮影しようとするとAVモード(絞り優先モード)では1/500秒以上の高速シャッターが切れないために露出オーバーになってしまいます。
G1・G2以降のPowerShotには更に高速シャッターが装備されて更にNDフィルターが内蔵されているのもG1やG2の進化だと思うところです。

さて、レンズの描写の違いに入りますが、7群8枚の同じレンズ構成ながら絞り開放で逆光で撮影すると明らかな違いがありました。
G1でははっきりした「パープルフリンジ」が出るのです。G2で同様の撮影をしてもほとんどパープルフリンジは出ません。
色収差の補正が違うのか、G2では紫外線吸収フィルターが入っているのかと思われるほど気になるパープルフリンジは出ませんでした。

絞りを開放のF2.0からF2.8あるいはF4に絞るとパープルフリンジの影響を緩和することができますので、特別意図が無ければ一段絞り込んで撮影する方がきれいな画像を得ることが出来ます。

PowerShot G2以降に発売されたG3・G5にも絞り開放で多少パープルフリンジが出ましたので、G2だけが色収差に対してシピアに補正されているようです。

この後は2008年9月26日に手に入ったPowerShot G5に9月30日に届いたPowerShot G3と続きます。

PowerShot G2外観

PowerShot G1絞り開放で出る<br>パープルフリンジ

PowerShot G2は絞り開放でも<br>パープルフリンジはほとんど出ない

パープルフリンジをPhotoShopで除去する方法


PhotoShopのプラグインを使って除去する方法を探していたところ、良い方法を教えていただきました。

  1. 読み込んだ画像イメージををRGBカラーからLabカラーに変更し、チャンネルのaとbを同時選択(Shift Click)。
  2. フィルターのノイズから「ダスト&スクラッチ」を選択して半径を大きくしてゆくとパープルフリンジが消えてゆくのがわかります。
  3. ワタシの場合は半径10〜12でばっちり。

フィルターをかける前の画像。パープルフリンジがはっきり判ります。

ダスト&スクラッチのフィルターをかけたらすっきりと消えました。